陥入爪、弯曲爪

陥入爪

 爪甲が創縁の皮膚にあたり、傷ができることにより、炎症や化膿を起こします。疼痛も伴います。治療は趾ブロック麻酔下に陥入している爪甲を幅4mmほど抜爪し、爪根部にある爪母を切除します。陥入部の爪甲ははえなくなり、再発をおさえます。

弯曲爪

 爪甲が逆U字型や馬蹄形、さらにひどくなるとのノ字状になります。外観の変化だけで、痛みや腫れなどの症状がない方もいます。手術による治療とワイヤーによる治療があります。  手術は趾ブロック麻酔下に爪甲を全抜爪し、爪床を骨から剥離します。骨の突出部を削り、弯曲した創傷を矯正して、縫合します。創は2週間ぐらいで治りますが、爪甲が趾尖まで伸びるのに半年以上かかります。
 ワイヤー治療は自費となります。麻酔は必要なく、爪両端に2本のチタンワイヤーを引っ掛けてねじり上げ、矯正していきます。期間は約2ヵ月かかります。爪甲が高度に肥厚したり高度に弯曲している場合は、装着が困難となります。